道徳教育と人権教育の関係について考える」と題して講演した中央大の池田賢市教授=佐賀市の開成小

 教育研究県集会(佐賀県教職員組合主催)が佐賀市で開かれ、中央大の池田賢市教授が道徳の教科化について講演した。いじめなどさまざまな課題を個人の問題とするのではなく、その構造を解明する人権の視点が重要と訴えた。

 池田教授は、子どもの忘れ物への対応を例に「なぜ忘れるのかを考えて」と呼び掛けた上で、道徳教育について「『どうして』『なぜ』という問いを絡めると、その子を取り巻く環境や社会的課題が見え、人権教育になる」と説明した。

 学校教育の「中立」については「何もモノをいわない現状肯定に着地する」と懸念。ユネスコの『学習権宣言』にある「学習活動は人々をなりゆきまかせの客体から、自らの歴史をつくる主体にかえていくもの」の一文を紹介し、学ぶ意味をあらためて訴えた。

 講演は小中や特別支援学校の教職員ら約120人が参加。分科会や高校生平和大使による活動報告もあった。

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