PK戦で5人目のMF陣内琢斗がネットを揺らすと、佐賀東イレブンは歓声を上げスタンドへ駆け寄った。後半ロスタイムに勝ち越されながら追い付き、勝利した佐賀東。劇的な幕切れに蒲原晶昭監督は「ロスタイムの失点で終わったと思ったけど、よく粘ってくれた」と喜んだ。

 1-2の後半ロスタイム4分。FW川内陽一のシュートはGKにはじかれたが、クロスバーに跳ね返ったボールをMF江頭弘太が「とにかく枠に」と右足で流し込んだ。優勝に望みをつなぐ2年生の同点弾。息を吹き返したイレブンはPK戦では4人が冷静にゴール。GK中島豊輝も好守で見せた。

 「今年は弱いチームでスタートした」と蒲原監督は言う。今季復帰した九州プリンスリーグではここまで15試合で1勝もできていない。だが「目先の勝負にこだわらず、ベースをつくる」と強豪にも臆せずに伝統のポゼッション・サッカーをぶつけてきた。

 その持ち味を見せた夏冬2冠。ただ蒲原監督は「まだまだ。もっと練習して全国でどこまで通用するか」と満足しない。「『佐賀東のポゼッションはすごいな』と言われるように磨いていく」と川内主将。夏よりも一回り成長した姿を全国で見せつける。

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