昨年の都大路で全国の壁に阻まれた清和が、見事に雪辱の機会をものにした。1区大久保麻紀の快走を足掛かりに、全員が一度も後ろを振り返らず初の連覇を達成。樋渡朋子監督は「1年前のつらい思いを乗り越えて選手たちの心は強くなった」とねぎらった。

 「トップと5秒以内」と樋渡監督が考えていた1区。大久保は鹿島実の鶴田紘子と約2キロ並走した後、「今だ」と4キロ付近でピッチを上げ、17秒差をつけて2区のルーキー辻恵理につないだ。「楽に走ってほしかった」と大久保。先輩の気持ちを受け、辻は初めての“一人旅”を楽しみ、48秒の貯金をつくった。

 後は優勝に向けひたすら進んだ。3区森綾華は3年連続同区区間賞。森から「行け!」と背中を押された4区松田智美はたすきをかけると一気にスピードアップ、2位以下との差を約30秒広げて勝利を確実にした。

 昨年の全国大会は59校中55位。「リベンジを果たす場所は京都しかない」と目標設定し、選手同士で高めあってきた。受験で九州大会に出走できない江口涼香主将と一緒に走るためにも優勝は絶対条件だった。そんな思いを胸に監督の期待以上の走りを見せた選手たち。「平常心で戦い、笑顔でこのチームを終えたい」。江口は昨年骨折で出場がかなわなかった全国に向け静かに闘志を燃やした。

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