認知症の症状や治療法、予防策などについて講演した脳神経内科の高島洋医師=佐賀市の県医療センター好生館

 認知症をテーマにした県民公開講座が5日、佐賀市の県医療センター好生館であった。県民ら約300人が専門医の講演などを通し、認知症の症状や治療法などについて知識を深めた。

 公開講座は、県民にさまざまな疾病について知ってもらい、早期発見や早期治療につなげていこうと毎年開催している。高齢化が進み、患者数が増加傾向であることから、今年のテーマに認知症を選んだ。

 講座では、脳神経内科、脳神経外科、精神科の3分野の専門医が、それぞれの視点から認知症について講演した。脳神経内科の高島洋医師は「患者数は全国で500万人を超えており、2025年には700万人を突破する」と予測。記憶障害や妄想、暴言などの症例に触れ、「予防には生活習慣病の管理や禁煙、運動などが効果的」とした。

 また脳神経外科の坂田修治医師は手術で良くなる認知症として「特発性正常圧水頭症」を紹介。県内の患者数は約2千人とみられるが「99%が治療を受けていない」とし、「早期発見、早期治療が必要。手術で良くなる」と説明した。精神科の石丸正吾医師は「認知症の症状はゆっくり、確実に進む。自分と向き合う時間を作るのが大事」などと呼び掛けた。

 講演後は、認知症予防体操の体験や、認定看護師らによる相談会、頸(けい)部血管エコーなど検査コーナーが開かれ、多くの人が利用していた。

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