試合前に練習するトゥーロンの五郎丸=リヨン(ゲッティ=共同)

 ラグビーのフランス1部リーグ、トゥーロンに今季新加入のFB五郎丸歩が6日、控えメンバーに入っていた敵地のリヨン戦に後半16分から途中出場し、同リーグにデビューした。キック処理や防御をこなしたが、プレースキックを蹴る機会はなく、得点はなかった。チームは13-27で敗れた。

 五郎丸はスーパーラグビーのレッズ(オーストラリア)に所属していた5月の試合中に右肩を負傷。その後に手術を受けて以降は実戦から遠ざかっていた。トゥーロンでは2度目の登録メンバー入りで初出場となった。【共同】

■プレー良かった トゥーロン・フォード監督の話

 五郎丸のプレーは良かった。(試合前は)何も心配せず、楽しめと言った。いいデビューだったと思う。

■後半途中出場懸命の走り

 五郎丸の出番は後半16分、6-27と劣勢の場面だった。フォード監督から「いつも通りプレーしろ」と送り出され、フランス・リーグにデビュー。出場後間もなくタッチキックを蹴り、その後は突破も試みるなど、最後まで勝利を目指して懸命に走った。

 約25分間の出場で見せ場をつくることはできなかったが「自分のできる仕事にしっかりフォーカスしようと思っていた。その点はできたかなと思う」と、FBのポジションをこなした。指揮官も「彼はうまくやっていた。いいデビューだったと思う」と及第点を与えた。

 チームが負け、試合後に笑みはなかったが「トゥーロンのジャージーを着て試合ができたことを、非常にうれしく思う」と誇らしさを口にした。

 10月8日のリーグ戦に控えで登録されながら出番がなく、1カ月後に再び回ってきたチャンスをものにした。テストマッチ期間の11月が終われば、代表活動を終えた選手が戻り、出番を巡る争いは厳しくなる。五郎丸は「しっかり監督や選手とコミュニケーションを取り、1試合でも多く出られるように頑張っていきたい」と闘志をのぞかせた。【共同】

■一問一答 「自分の仕事できた」

 五郎丸は途中出場で果たしたデビュー戦を冷静に振り返った。

 -自身での評価は。

 「自分のできる仕事にしっかりフォーカスしようと思っていた。その点はできたかなと思う」

 -プレーして感じたフランスの印象は。

 「コンタクトの技術は世界でも有数のレベル。しっかりと肌で感じ、またレベルアップして日本に帰れるようにしたい」

 -チームにはスター選手が多い。

 「当たり前のプレーを当たり前にするのが世界のトップ。どんな状況でも普通にプレーできるようになりたい」

 -手術した右肩は。

 「もう不安もない」

 -ワールドカップや代表への思いは。

 「まずは今、フランスでしっかりと集中してやっていきたい」

 -フランス・リーグに挑戦する意義は。

 「誰かがプレーすることで、それが(後に続く選手の)目標に変わればいい」

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