西日本建設業保証佐賀支店がまとめた2016年度上半期(4~9月)の佐賀県の公共工事動向によると、請負金額は前年同期比9・6%増の656億500万円だった。工期の平準化を目的に政府が年度前半の早期発注を打ち出しており、国、県、市町、独立行政法人の発注元すべてが前年実績を上回っている。

 月別でみると、前年を上回ったのは5月、7月、9月。5月は九州新幹線のトンネル工事などがあり、7月は筑後川導水路工事が押し上げた。9月は年度前半の最終月で駆け込みの大型工事が目立った。

 発注者別でみると、国は前年同期比11・9%増の93億4400万円。熊本地震の影響もあって6月に落ち込んだが、その後盛り返した。県は5月まで発注遅れがあったが、道路工事などが増え、8・1%増の188億3500万円だった。

 市町は福祉施設や温泉保養施設など箱物の建設工事が好調で、2・7%増の229億8200万円。独立行政法人は九州新幹線関連工事が多く、2・5%増の99億8200万円だった。

 地域別では、佐賀市が前年同期比33・0%増の189億4200万円でトップ。武雄市が20・6%増の112億1000万円で続いた。一方、鹿島市は23・7%減の53億4600万円、小城市も18・6%減の74億8400万円と大型工事のあった前年度からの反動減で苦戦している。

 受注企業を資本別でみると、資本金3億円未満の中小が12・4%増の369億4000万円で、半数以上を占めた。大手は11・9%減の79億6700万円だった。

 下半期について同支店は「大型工事が出てしまったため、第3四半期は実績が落ちる可能性がある。大型補正予算の決定を受け、第4四半期は伸長が予想される」としている。同時に発表した9月単月の請負金額は前年同月比119・5%増の169億8600万円、件数は61・5%増の394件だった。

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