福岡県内から戻ってきた肥前狛犬(右)と、米国から帰還した狛犬=多久市の郷土資料館

 「お返ししたいものがある-」。肥前狛犬を学ぶ会(多久市)の事務局に今月3日、男性が訪れ、高さ35センチほどの狛犬を西村隆司事務局長に届け出た。福岡県内の骨董(こっとう)店で6年前、数十万円で購入したという。

 男性は、小城市で盗まれた肥前狛犬がネット競売を経て米国で見つかり、帰還したというニュースにびっくり。家族から「骨董店の狛犬も盗難の可能性が大きい。元に戻して」と懇願された。ただ、どこの神社に奉納されていたのか分からず、学ぶ会に寄贈を申し出た。

 狛犬は小城市砥川地区の石工集団が1600年ごろに製作したと、学ぶ会は推定している。顔の造形が秀逸らしく、西村さんは目を細めていた。「目の下にしわのような彫りが2本入り、故郷への帰還を喜んでいるみたい」

=面浮立=

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