玄海原発3、4号機の事実上の審査「合格」を受け、抗議活動をする反原発団体メンバー=佐賀市中央本町の中央大通り

 玄海原発3、4号機の事実上の審査「合格」を受け、反原発の市民団体は9日、佐賀市での抗議活動で「安全は保障されず再稼働は許されない」と訴えた。

 「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」と県平和運動センターの約30人は街頭で「再稼働にNO」「さようなら原発」の旗を掲げ、福島原発事故が収束していない現状や事故時の避難計画の問題点を指摘するチラシを配った。裁判の会の石丸初美代表は「暮らしや古里が奪われる原発事故の恐ろしさが明らかなのに、再稼働への動きを止めない国には憤りしかない」と批判した。

 玄海原発の操業差し止めを求める訴訟の原告団も「規制委は原発の危険性に目を向け、審査をやり直すべき」とする声明を出した。審査書案のパブリックコメントが「科学的・技術的意見」に限定されていることに対し、長谷川照原告団長は「専門家だけで判断し、市民の声は受け付けない事故前のやり方。幅広い意見を取り入れ、社会が原発を許容できるのかを問う場にすべき」と主張した。

 反原発を掲げる県内九つの市民団体は県庁を訪れ、山口祥義知事宛てに再稼働への不同意などを求める要望書を提出した。県が設置を計画する第三者委員会と専門部会に関して公平な人選と議論の公開を求め、専門部会の委員として原子核物理学や放射線物理などの研究者ら8人を推薦し、起用を求めた。

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