伊万里鍋島焼協同組合の畑石眞二代表理事(中央)が山口祥義知事(右)に献上品を手渡した。左は伊万里市の塚部芳和市長=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

■技術の粋「花散し瓶子」

 伊万里市大川内山の窯元でつくる伊万里鍋島焼協同組合(畑石眞二代表理事)が9日、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で山口祥義知事へ「鍋島献上の儀」を行った。伝統技術の粋を集めた日本磁器の最高峰・鍋島の酒器「色鍋島外濃牡丹花散(いろなべしまそとだみぼたんはなちら)し瓶子(へいし)」を山口祥義知事に贈った。

 伊万里市の塚部芳和市長と畑石代表理事らが裃(かみしも)姿で“登城”した。畑石代表理事が「時を超えて藩窯の伝統・文化の継承とさらなる振興を願って献上申し上げる」と口上を読み上げ、山口知事に瓶子を手渡した。藩主に見立て、白の紋付きはかまを身にまとった山口知事は「歴史の重みを感じるとともに、(有田焼400年でもあり)タイムリーな時期にいただき感激している。先人の思いを胸に刻み、みなさんが挑戦できるよう支えていきたい」と感謝を述べた。

 「色鍋島外濃牡丹花散し瓶子」は高さ約33センチ、幅20センチで6月から約5カ月をかけて制作した。オリンピックの年に合わせて、五輪の丸い輪を枝梅、ナデシコ、フジ、サクラ、藤袴の5種の花で表現している。儀式は「鍋島藩窯秋祭り」の一環。同組合が、佐賀藩の藩窯が置かれた伊万里市大川内山の伝統や技法を後世に伝えようと1989(平成元)年から行い、佐賀県知事への献上は12年ぶり。

このエントリーをはてなブックマークに追加