運動会で、手紙を付けた風船を飛ばす園児たち=10月9日、唐津市北城内の昭和幼稚園・なかよし保育園

被災地の小学1年生から届いた返事の内容を熱心に聞く園児たち=唐津市北城内の昭和幼稚園・なかよし保育園

◆「地震に負けず頑張るね」

 「風船で楽しい思いを送って下さったみなさん、どうもありがとう」-。唐津市北城内の昭和幼稚園・なかよし保育園(坂本多津子園長)に10月末、熊本地震の被災地から1通の手紙が届いた。園児が運動会で飛ばした風船を受け取り、元気をもらったと感謝の思いがつづられている。

 同園の年中児100人は10月9日に開かれた運動会で、一人一人がイラストやメッセージを書いた手紙を風船に付けて飛ばした。

 返事を出したのは、熊本県阿蘇市に住む小学1年生の女児。運動会があったその日の夕方、直線距離で約120キロ離れた自宅の庭先に落ちていた風船を拾ったという。封筒には女児と保護者が書いたとみられる手紙が入っていた。

 「熊本も阿蘇も4月の地震でたくさんのお家や道路が壊れてしまって大変です。この風船が着いた前の日は阿蘇山の噴火もあってまた被害が出て、もうどうしていいか分からないような気持ちでした」

 「そんな時この風船が来たので、きっと何かいいことがあるかもしれないと楽しい気分になりました。(中略)災害に負けないで元気で頑張らなくては!!」。手紙は前向きな言葉で締められていた。

 被災地からの予期せぬ返事を受け取った園は、園児たちに手紙を紹介し、地震の被害について話もした。担任の草場萌子さん(23)は「子どもたちは『誰に届くかな?』と夢を持って飛ばしていたけれど、まさかその一通が熊本に届くとは思わなかった」。加茂沙耶佳さん(27)は「私たちのしたことで元気になってもらえて良かった」と話す。

 園では、手紙の差出人にあらためてメッセージを送り、交流を続けたいという。

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