運転見合わせの影響で佐賀駅バスターミナル行きのバスに乗り込む通勤、通学者=11日午前11時ごろ、江北町のJR肥前山口駅

電光掲示板などで列車の運行状況を確認する利用者=佐賀市のJR佐賀駅

 架線が損傷するトラブルで、佐賀県内のJR長崎線は11日、平日の日中に最大6時間にわたって運転を見合わせた。各駅の改札口やコンコースは混雑し、足止めを食ったり、予定の変更やキャンセルを強いられたりした利用者が困惑やいら立ちの表情を浮かべた。

 佐賀市のJR佐賀駅では午前、切符の払い戻しや遅延証明の発行を求める乗客が窓口にあふれた。男性会社員(35)は「めったに使わないJRでこんなことに巻き込まれるなんて。午後からの会議は間に合いそうにない」と戸惑っていた。

 隣接するバスセンターでは、福岡行きの高速バス乗り場にビジネスマンや観光客の長い列ができた。兵庫県の親戚を訪ねる女性(70)は午前8時すぎから列車を4時間以上待ち、しびれを切らしてバスの列の最後尾に。「大幅な遅れを早くアナウンスしてくれたら、すぐにバスに変えていたのに」と憤慨していた。

 鳥栖市の鳥栖駅では、運転見合わせのアナウンスが繰り返し流れた。大牟田市の女性(82)は「病院でいろいろな検査があるのに」と焦りをにじませ、別の女性客とタクシーに乗り合って佐賀市へ向かった。

 杵島郡江北町の肥前山口駅では、再開のめどが立たない状況に憤った利用客が「いつ出るんだ」と駅員に詰め寄る場面も。鹿島市の肥前鹿島駅ではタクシーに切り替える客も多く、福岡県や長崎県への長距離利用もあった。親類の葬儀で大阪府へ向かう予定だった藤津郡太良町の女性(58)は「高速バスも人がいっぱいで乗れるかどうか分からない。今夜中に着けばいいけど」と気をもんでいた。

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