「伊西地区高校生市議会」で登壇し、質問する高校生=伊万里市議会

 高校生が市議会議員を務める「伊西地区高校生市議会」(伊万里西ロータリークラブ主催)が11日、伊万里市議会の本会議場で開かれ、伊万里市と西松浦郡有田町の高校に通う24人が塚部芳和市長や市執行部に一般質問した。高校生の視点で市政の課題を問いただし、市側の前向きな答弁も引き出した。

 公選法改正で選挙権年齢が「18歳以上」となったのを受け、身近な問題について一般質問することで政治参加や選挙への関心を促すことを目的に開いた。6校から各4人が、少子化や人口減への対策、中心市街地活性化、学力向上などについて質問した。

 伊万里特別支援学校高等部3年の富永瑠美さん(17)は、災害時に介護の必要な高齢者や障害者など一般避難所では支障がある人を対象に市内で6カ所指定されている「福祉避難所」を取り上げ、多目的トイレの整備が十分でないことなどを指摘した。塚部市長は「安心して避難できなければ困る。多目的トイレは十分に整備ができるよう対応したい」と答えた。

 このほか「市が旧伊万里玉屋跡を買い取り、ショッピングモールを」「市立の中高一貫校を設立してはどうか」などの提言に対しては、財源や権限の課題の説明を受け、高校生議員は現実の難しさも知った。

 議長を務めた伊万里商2年の久間龍晟さん(17)は「緊張したが、スムーズに議事運営できた。質問に合わせて市政を調べる中で、人口が減っていく伊万里市をどうにかしないといけないという気持ちも強まった」と充実感を語った。塚部市長は「市が抱える問題について真正面からの質問があり、高校生たちはしっかりと考えているなと手応えを感じた」と感想を述べた。

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