自らの子育て体験から「人間の可能性の素晴らしさに気付かされた」と話す辻井さん=神埼市中央公民館

■褒めて伸ばす子育てを

 ピアニスト辻井伸行さんの母、辻井いつ子さんの講演会が神埼市中央公民館で開かれた。視覚障害を乗り越え、世界的なコンクールで優勝。人気演奏家となった伸行さんを褒めて育てた体験から、「ポジティブな発想で子育てを」と訴えた。

 辻井さんは、伸行さんが生まれてまもなく全盲と分かり、手探りで子育てする中で音楽への興味を発見。「打ち込めることがあるのは素晴らしい」と人と比べず、良いところを伸ばしていこうと決心した。決して否定することなく、「頑張ればもっとうまくなる」と励まし続けたという。

 多様な体験が感性を育むと考え、水泳やスキーなど本人のやりたいことは多少のリスクがあってもやらせ、「自然体で育てることをモットーにした」と豊かな音楽性が生まれた背景を明かした。

 講演会は、神埼市「教育の日」記念行事として開かれ、市民ら約310人が聴講した。

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