「できるだけ長く、このメンバーでサッカーをやりたい」-。イレブンの強い思いもむなしく、難敵広島に0-3で屈し今季の幕を下ろした鳥栖。フィッカデンティ監督は「もう少し、いい終わり方ができればよかったけど。負けるべくして負けた」と悔やんだ。

 「自分たちで試合を難しくした」と指揮官が振り返る通り、リーグ戦2度の対戦と同じ展開に持ち込まれた。前半、ゴール前で緩さが出て1失点し、2点目はセットプレーから。後半の失点は相手の鮮やかなシュートを褒めるしかなかったが、監督は「広島に試合をプレゼントしてしまった」と嘆いた。

 攻勢はかけた。後半19、21分にはDF三丸のクロスにFW豊田が頭で合わせ、26分にはMF金民友のFKからDF谷口がヘディングシュート。しかし、いずれもネットは揺らせない。得点力不足に悩んだ今季前半戦を象徴するような内容に、豊田は「そこを1年間打破できなかった。自分の責任」と話した。

 持ち前の豊富な運動量に加え、新しいシステムに着手してポゼッションを高めた今季のチーム。指揮官も選手も「来季へのベースができた。間違いなく成長した1年」と振り返る。その一方で、得点力アップや守備のほころびの修正など課題も明確になった。

 悲願のタイトル獲得は来季に持ち越しになった。「このあと3~4週間、練習の期間を取ってやるべきことをやる。来季、どういうスタートをするかは自分たちの気持ち次第」と指揮官。この1年間で積み上げたものを生かすべく、先を見据えた。

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