地盤の専門家らを集めた会議を終え、記者会見する高島宗一郎福岡市長(左)ら=14日午後、福岡市博多区

 JR博多駅前の道路大規模陥没事故は14日までに、下水道などの工事が終わり、損傷したライフラインが全て復旧した。陥没部分の埋め戻しも地表近くまで進み、福岡市は同日午前、地盤の専門家らを集めた会議を開催した。現場では地盤の強度確認の試験もあり、出席した専門家は「安全性に問題はない」との見解を示した。早ければ夜にも道路の通行を再開させる方針。

 ただ、雨の影響で14日未明から現場一帯はブルーシートが敷かれ、朝に予定していた舗装の前段階の作業を一時中断。再開が遅れる可能性もある。

 高島宗一郎市長は14日、事故原因究明に関し、国土交通省に対し、同省が主導して第三者委員会を設置するよう打診していると明らかにした。

 13日夜は、陥没現場で最後まで続いていた下水管の接合作業が終了。一部に残っていたNTTの障害も解消した。通行再開に伴い、市は道路沿いのビル3棟に出していた避難勧告も解除する。西部ガスはガスの供給を再開する予定。

 会議で高島市長は「二次被害を出さず、作業は順調に進んでいる」と話した。現場ではブルーシートをいったん取り、ローラー車を走らせて強度を確認する試験をした。

 高島市長は、埋め戻した陥没部分について「元の地盤より30倍の強度があり、市民の安全安心につながる」と述べた。

 事故原因となった市営地下鉄工事を担当していた業者は、当初約7千立方メートルとみられていた陥没部分の土砂の推定量は、約6200立方メートルだったと修正した。

 事故は8日午前5時15分ごろに発生。市道が長さ約30メートル、幅約27メートル、深さ約15メートルにわたって陥没した。

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