表彰状などが贈られた優良賞の田中さん(中央)と入選者ら=佐賀市の佐賀新聞社

 第36回全国高校生読書体験記コンクール(一ツ橋文芸教育振興会主催、佐賀新聞社、集英社など後援)の表彰式が13日、佐賀市の佐賀新聞社であった。「特攻の町・知覧」を読んだ体験記をまとめた「この夏の挑戦」で県代表の優良賞に選ばれた田中結(ゆい)さん(佐賀西高1年)と入選者4人に表彰状が贈られた。

 式では、選考委員長の鶴田英二・唐津西高校長が講評し、「生きづらい現代社会だからこそ、どう生きるべきか真剣に考えている高校生の姿に感動させられた。来年度も引き続き、身の回りの体験を社会事象にまで広げた作品を期待したい」と語った。

 田中さんは、本の中に描かれた食堂を営み特攻隊員の世話をした鳥濱トメさんについて「人間性を失わず特攻隊員と接したトメさんが、憲兵に連れて行かれるシーンにぐっときたし、どうしても文章にしたいと思った」と話した。知覧にある特攻隊員の資料館も訪れたことから「今後も本との出合いを大切にして、行動を起こすきっかけにできたら」と受賞を喜んだ。

 田中さんの作品は中央選考に進み、47都道府県の代表から入賞8点が選ばれる。コンクールには県内8校から前年より約千点多い2523編の応募があった。

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