生徒たちに国際情勢の見方について分かりやすく話す元外交官の宮家さん=佐賀市金立の弘学館高校

 佐賀県佐賀市金立の弘学館高で、元外交官で外交政策研究所の宮家邦彦代表が講演した。生徒らと意見交換しながら、米大統領選を受けての国際情勢を分かりやすく解説した。

 宮家さんは東京大学法学部卒業後、外務省に入省。米国や中国の日本大使館で働き、2005年からAOI外交政策研究所(現外交政策研究所)の代表を務めている。

 米新大統領へのトランプ氏就任について宮家さんは「誰も予想していなかった。みんなが驚いた」と話し、「人種の多国籍化が進む米国内で、地位が脅かされ、不満を持つ白人が支持した」と解説した。

 また、英国のEU離脱やフィリピンのドゥテルテ大統領の出現の背景には、米大統領選と同様に多様性を拒否する「ナショナリズム」があると指摘した。「情報の中からトリビア(雑学)とメジャードライバー(歴史の転換点)を見分けることが、国際情勢を分析する重要な視点になる」と説いた。

 講演は弘学館中・高の生徒約650人が聴いた。高校2年の松尾瑛(えい)さん(17)は「難しい話かと思ったが、例え話を使って分かりやすかった。今学んでいる世界史の知識が、国際情勢にも関係していて面白かった」と話した。

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