JAさが(本所・佐賀市)が職場でのセクハラの防止や事後対応の対策を怠ったため心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患ったとして、女性職員が15日までに、JAさがに慰謝料など約2400万円の損害賠償を求める訴訟を佐賀地裁に起こした。

 訴状などによると、職員は2010年と11年の2回、組合員の生産者の研修会に業務で同行、研修後に女性コンパニオンの性的接待を伴う宴会があり、職員は代金支払いのため同席を余儀なくされた。11年には宴会後に参加者の男性から無理やり体を触られるなどして刑事事件になり、男性は強制わいせつ致傷罪で有罪判決を受けた。職員はPTSDが回復せず、現在も仕事に支障を来している。

 職員側は、セクハラ関係の法律や国の指針をもとに、被害者への適切な配慮措置や再発防止を事業所に求めたのに対し、JAさがは職員の相談を放置し、研修も改善しなかったとして「被害を生じさせ、安全配慮義務違反に当たる」などと主張している。

 JAさがは「職員のことでもあるので、訴状の中身を検討した上で真摯(しんし)に対応したい。セクハラ対策やコンプライアンスの徹底で再発防止に努めたい」とコメントした。

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