イノシシから庭を守ろうと、敷地内に侵入した竹で作った柵

竹柵のおかげですくすく育った菜園のカボチャ

■困った侵入物竹活用

 実りの秋が日一日と深まりを見せています。山々の紅葉や秋の味覚を楽しむ季節ですが、一方で頭を痛める季節でもあります。実は数年前から、林道沿いにあるわが家の庭を荒らすイノシシとの知恵比べに全敗中なのです。

 集落の農家の田畑や家の周りに張り巡らされた金属製の柵に行く手を阻まれたイノシシ。わが家は柵がない上に、16年間を共にした犬がいなくなってからは、庭中を掘り返され、花は倒され、見るも無残な状態の庭を前にぼうぜんとする日が増えました。

 近年の異常気象が餌となるドングリやクリなどの不作を招いているようです。命をつなぐ物を求めてやってくるのですが、山郷の暮らしには困った相手です。

 その被害を最小限にしたい一心で柵作りを始めました。数年前からわが家の敷地に竹が侵入し困っていました。電柵や鉄柵を考えましたが、農家でないので補助はありません。困った物を利用して困った相手の侵入を阻むことにしました。

 竹を伐採し、適当な長さに切って縦に割る作業を黙々と続けること1週間。自家菜園と家を取り囲むように竹の柵が完成しました。

 行政に何度も相談しましたが、そのたびに田舎暮らしの大変さはなかなか理解してもらえないことを感じました。

 イノシシの自己防衛に汗を流した夫と、亡くなった犬の存在の大きさを改めて痛感した11月です。(佐賀市大和町 地域リポーター・岩田雅予)

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