Jリーグが取り組む改革と今後の展望について話す村井チェアマン=鳥栖市民文化会館

 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の村井満チェアマン(57)が14日夜、鳥栖市民文化会館で講演した。約1200人の聴衆を前に、Jリーグが取り組む育成強化などの改革について解説し、地域に根ざしたプロスポーツの役割と目指すべき姿を語った。

 村井氏は埼玉県川越市出身。早稲田大を卒業後、日本リクルートセンター(現リクルートホールディングス)に入社し、2008年にJリーグ理事、14年1月にチェアマンに就任した。プロ選手、指導者、クラブ経営者のいずれの経歴もない異色のチェアマンで、人材育成会社で培ったノウハウを生かし、Jリーグの改革を進めている。

 講演では、Jリーグのスター選手が次々に海外へ移籍する現状に「リーグのブランド価値が下がる負のスパイラルを脱する必要がある」と指摘。国内組から代表を出すため、Jリーグが掲げる育成強化と広報推進の二つの柱を紹介した。

 来季からの放映権料の増額など改革を進める一方、「地域密着は変わらない」とも強調。サガン鳥栖が取り組んでいる登校時のあいさつ運動や川崎フロンターレの算数ドリルなど各クラブの活動を例に挙げ、「クラブは地域に根ざし、教育やまちづくりさえも変える可能性がある。サポーターのみなさんも自分たちの子どもを育てるように叱咤(しった)激励してほしい」と呼び掛けた。

 講演会はサガン鳥栖を運営するサガン・ドリームスとスポンサーのブリヂストンが開いた。

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