九州新幹線長崎ルートに導入予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の開発が遅れている問題で、国土交通省は18日に専門家による技術評価委員会を開き、不具合の改善にめどが立ったことを報告する。これを受け、22日に開かれる与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の検討委員会で2年前から中断していた耐久走行試験の再開を決める見通し。

 FGTの耐久走行試験は2014年10月から始めたが、翌11月下旬に車軸の不具合が判明し、中断した。開発主体の鉄道・運輸機構が今年5月から改良した台車で検証試験を実施した。18日の技術評価委では改良した車軸の耐久性や安全性の結果を報告する。

 関係者によると、検証試験の結果に大きな問題点はなかった。技術評価委やPT検討委では、走行距離60万キロ程度の耐久性があるのかどうか、定期点検や部品交換が営業車としての経済性をクリアできるのかどうかが、議論の焦点となる。

 国交省は、当初の予定通り「順調に進んで本年度後半から再開する」としていた耐久走行試験に入る方向性を示すとみられる。

 長崎ルートは、FGTの開発遅れにより、佐賀、長崎両県や国、JR九州など関係6者が今年3月、在来線特急と新幹線を乗り継ぐリレー方式で2022年度に暫定開業することで合意した。

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