かすみがせき佐賀会の例会で、就任後の取り組みについて講演した山口祥義知事=東京・内幸町の日本プレスセンタービル

 中央省庁の佐賀県出身者や県内勤務経験者でつくる「かすみがせき佐賀会」(座長・中尾清一郎佐賀新聞社社長)の第68回例会が17日、東京・内幸町の日本プレスセンターで開かれた。山口祥義知事が就任1年10カ月の歩みについて講演、「佐賀はもともとが素晴らしい。佐賀の力を押し上げていくことにやりがいを感じている」と語った。

 山口知事は就任後一番ショックだったのが、県民の「佐賀は何もなか」という気質だったといい、「幕末をリードした歴史、景観、文化に子どもたちの笑顔。佐賀には都会以外、『何でもある』」と強調した。

 県民の「誇り」を取り戻すため、2年後の明治維新150年に向けた郷土教育の充実や、工業系のものづくり人材の育成に取り組んでいることを説明した。

 アニメ、ゲームキャラとのコラボ事業や県出身の有名デザイナーと連携した情報発信、県産食材を朝食に生かす「あさご藩」プロジェクト事業を挙げ、「上司は知らないふりして部下を育てよと葉隠の教えにあるが、県職員がどんどんアイデアを出してくれるようになった」と胸を張った。

 公募で255件のまちおこし事業に交付金を出した県版地方創生に触れ、「議会にも半分は失敗すると宣言した。そんなに簡単にいくなら地方は疲弊していない。試行錯誤するチャレンジの過程こそが地方創生だ」との持論を展開した。

 例会には約60人が参加した。懇親会では中尾座長があいさつし、秀島敏行佐賀市長による乾杯の音頭で歓談した。

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