佐賀県が取り組む有田焼創業400年事業の成果や課題を報告する県の担当者=西松浦郡有田町の県立九州陶磁文化館

 佐賀県が有田焼創業400年事業として産地の窯業関係者と続けてきた取り組みの発表会が17日、西松浦郡有田町であった。県の担当者が海外戦略や国内市場開拓など17事業の活動を紹介し、国内外のデザイナーや料理人との協働の可能性や、展示の仕方といった見せる工夫の必要性など、成果と課題を報告した。

 海外戦略では8窯元商社がフランスの国際見本市に3回出展したことなどを例示した。回を重ねるごとに商談の進め方のノウハウを蓄積し、商品もニーズに合ったものになったことを挙げ「継続出展することで海外での信用度が上がった。各社の連携も密になった」と評価した。

 食との関係では有田町で5月に開いた「世界料理学会」などに触れ「国内外の若手料理人は器で差を付ける要望がある。有田焼が伸びる余地はある」と指摘した。このほか、伊万里・有田焼伝統工芸士と織物などの他県の伝統産品との共同作業や、佐賀大と県立有田窯業大学校の統合の経緯などを説明した。

 佐賀県は2013年から有田焼再活性化に取り組んでいる。今回の発表会は産地の事業者に活動内容を紹介するとともに、国内の他の伝統工芸品産地と課題を共有するために開いた。岐阜県・美濃焼や奈良県・高山茶筌(ちゃせん)からも参加があった。

 県有田焼創業400年事業推進グループの石井正宏推進監は「事業者にとってこれからが大事。成果を売り上げにつなげるための支援をしていきたい」と継続的に取り組んでいく必要性を語った。

=有田焼400年=

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