進出協定を結んだ基山町の松田町長(右)とNJアグリサポートの松寺社長=基山町役場

 西日本鉄道(福岡市)のグループ会社で農業事業を展開する「NJアグリサポート」(福岡県三潴郡大木町、松寺昌文社長)と三養基郡基山町が18日、進出協定を締結した。県が10月に西鉄と結んだ包括連携協定に基づく具体的取り組みの第1弾。来夏からトマト栽培事業を始め、就農人口増と地域活性化に貢献する。

 NJアグリサポートは2015年3月に、西鉄とJA全農が共同出資して設立した。県と西鉄の連携を機に、西鉄小郡駅沿線で福岡都市圏に近い基山町内への進出を決めた。

 基山町内ではICT(情報通信技術)を活用した環境制御ハウス(幅13メートル、奥行き78メートル、高さ7・4メートル)で大玉トマトを栽培する。土の代わりに養液で育て、気温、湿度、日照量などをセンサーで感知し、生育に最適な環境へ自動制御する仕組みを備えるという。

 来年3月に長野地区の農地5334平方メートルを借り上げ、7月から栽培、10月の収穫と出荷を目指す。総事業費は6600万円で、年間出荷目標は約70トン。初年度は地元の3人を雇用、高生産、高収益の生産モデル確立後、研修生も受け入れて就農人口増につなげる。

 町役場の締結式で松寺社長は「魅力ある農業を確立して地域の活性化に役立ちたい」と述べ、松田一也基山町長は「新しい農業と人材育成という時宜を得た事業。連携を深めたい」と期待を込めた。

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