白石地区で急速に栽培が広がっているキャベツ。稲作の裏作として取り組む農家が増え、栽培基準の統一も進んでいる=杵島郡白石町の野菜集荷場

 JAさが白石地区管内の杵島郡白石町で、水田やタマネギの裏作としてキャベツ栽培が盛んになっている。作付面積は5年前まで50ヘクタール前後で横ばいだったが、生産者の意識や技術の向上で急増し、昨年度は91ヘクタールまで拡大した。安定生産に向けた栽培管理技術の確立が課題で、研修大会を開くなど産地一丸で取り組んでいる。

 同地区では、耕地の有効利用や農家所得向上を目指し、20年以上前から作付面積100ヘクタールを目指してきた。ただ、葉物野菜は価格の乱高下のリスクが伴う。長年広がりを欠いていたが、部会で栽培基準を作るなど底上げに努め、部会員は293人に増えた。7割強が食味に優れる生食用として出荷され、所得向上にもつながっている。

 白石産の出荷は、主産地の群馬産が終わる10月下旬ごろから始まり、年明けの2月ごろまで。昨年度の生産量は1月の大雪の影響などで2614トンと伸び悩んでおり、本年度は3千トン超えを目指す。

 秋口の曇天で出足は鈍かったが、全国的な品薄で引き合いが強く、高品質生産で巻き返しを図る。同地区の森田亘指導係は「面積ではすでにタマネギ、レンコンに次ぐ規模になった。白石の新たな特産品にしていきたい」と話す。

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