有田焼の特色などを語り合う鈴田由紀夫氏(左)と外舘和子氏、白洲信哉氏=西松浦郡有田町の県陶磁器工業協同組合

 県立九州陶磁文化館の鈴田由紀夫館長ら、焼き物に造詣が深い3人によるトークショーが19日、西松浦郡有田町で開かれた。有田焼を未来に残すために、「作り手一人一人が先人の作品から学び、考えることが必要」などと意見を出し合った。

 県が有田焼創業400年で取り組んだ事業の成果を発表する「アリタノミライ」の一環。鈴田氏と、月刊誌「目の眼」編集長の白洲信哉氏、工芸評論家の外舘和子氏が登壇した。

 3氏は有田焼の歴史や磁器の有田、陶器の唐津と2大産地を持つ佐賀の焼き物の多様性、産地で作り続ける意義などについて意見交換。「有田の高いブランド力は一歩間違えると、有田にいるだけで一流と思い込む錯覚につながる」と指摘し、「時代の流行を見る目、受け止める力がもの作りに必要」などと話した。

 会場では町内の窯元をはじめ、岐阜県・美濃焼、石川県・九谷焼など他産地の窯業関係者や焼き物ファンが話に聞き入り、白洲氏が持参した1630~40年代の有田焼の皿を手に取って年代による特徴を尋ねたりしていた。

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