オートバイで世界中を旅した経験を語る松尾清晴さん=鹿島市の鹿島実高

■「好きなことやり遂げ充実感を」 

 県立鹿島実業高校の創立90周年記念式典が19日、同校で開かれた。同校OBで、オートバイで15年にわたって世界中を旅した経験がある松尾清晴さん(73)=さいたま市=が講演し、好きなことをやり遂げる大変さや充実感を語った。

 松尾さんは嬉野市出身。鹿島実高を卒業後、国鉄(現JR)に勤務し、「世界の果てを見てみたい」と57歳で早期退職した。2000年10月から15年9月の間、1500ccのオートバイで121カ国37万キロを走った。

 講演では、白夜のノルウェーや南米の最南端を走った経験をはじめ、サハラ砂漠を越える際に砂嵐で道が見えなくなり、死ぬ思いをした苦労話を紹介。「どこの国に行っても親切にしてくれ、人の情けに泣いた」と振り返り、現地の言葉が分からなくても、日本語や簡単な英語だけで気持ちを通わせた体験も語った。

 60歳の時にエベレストのベースキャンプがある標高5200メートルまで登ったことにも触れ、「体全体からじわーっと。これが充実感なのかと初めて感じた。何か自分の思ったことを意志を持ってやり通し、充実感を感じてもらえたら」と語り掛けた。

 記念式典には、全校生徒や来賓など約400人が出席した。

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