大島渚さんを介護した17年間について語った女優の小山明子さん=小城市のゆめぷらっと小城

■夫・大島渚さんとの17年語る

 介護への理解を深めてもらう「さが介護・健康・福祉フェア」が19日、小城市のゆめぷらっと小城で開かれた。女優の小山明子さんが講演し、夫で映画監督の故大島渚さんを介護した17年間を振り返りながら、しんどい中でも楽しく生きていくためのアドバイスをした。

 大島さんが脳出血で右半身まひになったのは、小山さんが61歳の時。介護に専念するも女優一筋だったので家事はほとんどできず、自分がうつ病になってしまったという。

 前途多難だったが、鏡に映った自分の顔が老け込んでいたのにショックを受け、エステや水泳などに通うようになったことが転機となった。気持ちに余裕ができて介護も少しずつ楽になり、大島さんの最後の11年間は、在宅で介護できるようになった。

 「夫に『生きててしょうがない』と思わせたくない一心で介護してきた」という小山さん。「介護を通して本当の幸せを知ったと思う。人のために何かやることの喜びや楽しさを、それぞれの方法で見つけて」と語った。

 講演は約400人が聴講。会場ではほかに、高校生による介護実技の発表や、福祉機器・用具の展示コーナー、介護ロボットの体験コーナーなどがあり、多くの人でにぎわった。

 佐賀県、佐賀中部広域連合、県介護保険事業連合会、県介護福祉士会、県社会福祉協議会、佐賀新聞社が主催し、タイヘイ薬局・タイヘイM&Cが特別協賛した。

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