国土交通省は、シートベルトを着けずに走行すると警報音が鳴る装置の設置を、タクシーを含む乗用車の全座席に義務付けると発表した。現在、義務付けは運転席のみ。警報装置でベルト着用の徹底を図り、交通事故の死傷者を減らしたい考えだ。来年6月にも保安基準を改正するが、準備期間が必要なため、実際の義務化はメーカーと調整した上で数年以内にスタートする見通し。

 義務化後は、保安基準に適合しない車は製造、販売できなくなる。既に販売された車は対象外とする。国際的な安全基準を決める国連の会合で、全席義務付けの新基準が16日に採択されたのを受けた措置。

 国内では、2008年の道交法改正で後部座席もシートベルト着用が義務化されたが、着用率は一般道で3割台にとどまっている。

 警報装置は座席に一定の重量がかかると人が座っていると見なし、ベルトが未着用なら音やランプの点灯で知らせる仕組み。メーカーの判断で運転席だけでなく、助手席にも取り付けた車が増えているが、後部座席への導入は限られている。

 これまで設置義務付けの対象外だったバスやトラックにも、運転席や助手席への設置を求める。高速バスなどの乗客席にはシートベルトが設置されているが、今回は対象としない。【共同】

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