暖かな小春日和と思えば、コートを羽織る日もあるこのごろ。きょうは二十四節気の一つ「小雪(しょうせつ)」。厳しい冷え込みで、雪がちらつき始めるころというが、佐賀の初雪はまだ先になりそうだ◆忘年会シーズンに向かうこの時期は、鍋の季節でもある。寄せ鍋、水炊き、ちり鍋、すき焼きなど、日本は鍋物王国。江戸中後期には鉄製鍋が庶民にも広がり、食卓で鍋を囲むことが日常化した。この国の食の場が「囲炉裏(いろり)」から出発したことが大きく影響しているようだ◆加えて、日本は鍋物の材料となる山海の恵みが豊かなこともある。肉や魚、野菜など多彩な産物で作る寄せ鍋は、いろんな味が楽しめるので「楽しみ鍋」の別名がある。とはいえ、鍋の材料である野菜の高騰が続いて、勝手を預かる人や飲食店は頭が痛いことだろう◆9月以降の天候不順でダイコンは昨年の3倍近く、ハクサイも2倍強の高値で、ニンジンやキャベツも値が張る。ため息が聞こえてきそうだ。今月中旬を過ぎれば徐々に落ちつくと思われていたが、青果市場に聞くと、来月初旬までは品目によっては、まだ平年並みに戻りそうにないとのこと◆防衛策は、家庭では腐らすことなく食べ尽くす。飲食店は値上げをせずこらえているのだから、お客は残さず食べる。これで乗り切るしかないようだ。天気には勝てない。(章)

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