熱した鉄を鋳型に流し込む生徒=鳥栖工高

 キューポラ(溶解炉)を使った、鉄の溶解・鋳造実習が鳥栖市の鳥栖工高であった。創立以来75年以上続く伝統行事に機械科の2年生ら45人が臨み、高温に熱されて赤い液状になった鉄を、慎重に鋳型に流し込んだ。

 船舶部品の鋳造などを手がける東亜工機(鹿島市)の技術者を講師に迎え、生徒たちは4班に分かれて作業に当たった。

 計530キロの鉄を、複数回に分けてキューポラの上部から炉内に投入。風を送って約1400度まで温度を上昇させ、取り出す際にはカーン、カーンという金属を打ち鳴らす合図の音が響いた。「湯」と呼ばれる赤く液状化した鉄を生徒たちは大きなひしゃく形の器具に移し、砂に埋まった鋳型の注ぎ口に細心の注意を払いながら流し込んだ。

 鋳型の中で冷え固まった鉄は、実習で使う材料や、卒業生にプレゼントする校章型の文鎮に生まれ変わる。窪山裕介さん(17)=上峰町=は「扱う器具と鉄は思った以上に重く、鋳口にうまく入れるのが難しかった。作業はチームプレーで、コミュニケーションが大事だと感じた」と話した。

※佐賀新聞電子ビューア(http://www1.saga-s.co.jp/viewer/plan.html)に動画

このエントリーをはてなブックマークに追加