東京電力福島第2原発。地震の影響で3号機(手前から2基目)の使用済み核燃料プールの冷却設備が一時停止した=22日午前11時33分

 福島県沖の地震の影響で、東京電力福島第2原発で使用済み核燃料プールの冷却が一時停止した。冷却水を循環させるポンプが揺れで自動停止したとみられているが、九州電力は玄海原発(東松浦郡玄海町)について、福島第2との構造の違いを指摘した上で、「仮に地震が起きても使用済み核燃料を冷やし続ける対策はしている」と強調する。

 九電によると、玄海原発には現在、使用済み核燃料1902体があり、原子炉格納容器の横にある使用済み核燃料プールで保管されている。福島第2ではプールに併設されているタンクの水位計が、揺れに伴う水位変化を「水位低下」と判断したと見られるが、玄海の場合は「こうしたタンクはなく、ポンプやモーターが故障しない限り冷却が止まることはない」という。

 福島第1原発事故を踏まえた新規制基準への対応策としては、水位が下がった場合、プール内に外部の配管から管をつないで水を補給する仕組みをつくった。プール自体が損傷した場合には、可搬型のポンプで燃料を冷やすとしている。

 福島第2の冷却中断について、原発なくそう九州玄海訴訟原告団長の長谷川照・元佐賀大学学長は「今回の規模の地震で止まるようではどうしようもない」と、原発のリスクをあらためて指摘した。原発ゼロ佐賀市の会の吉田吉寛さんは「使用済み核燃料だけでも原発は危ないと思わなければならない」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加