台風の進路を気にしながら彼岸に入ったふる里は、直接の被害もなく収穫の秋を迎えている。彼岸花が稲田に映えて美しい。

 道の駅鹿島そばの有明海の海岸。すでに引き潮が始まり、「棚ジブ」が干あがり、干潟に澪筋(みおすじ)を残して海が遠ざかる。海が空に溶け入りそうになるのを、かろうじて水平線が押し止め、やさしく空との境界をつくっている。干潟はもうキラキラと息づき始めている。

 先日、肥前鹿島干潟と東よか干潟のラムサール条約湿地登録1周年を記念した「有明海さかなくん講演会」が佐賀市で開催された。世界に自慢できる、有明海のすばらしい環境のことなどを学ぶことができた。

 また子どもたちの「ラムサール観察隊」などの北海道や韓国での研究や交流の活動報告もよかった。会場は世代を超えて楽しい笑顔にあふれていた。(佐賀女子短期大学名誉教授)

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