患者の気持ちを傷つけず、治療に前向きになってもらうための「悪い知らせ」の伝え方を研修する医師たち=佐賀市の県医療センター好生館

 がんの告知や治療の中止など「悪い知らせ」の伝え方を学ぶ医師の研修会が佐賀市の県医療センター好生館で開かれた。がん医療に携わる医師らが模擬患者とのロールプレイを通して、患者の不安を和らげるためのコミュニケーション技術を磨いた。

 医師の多くは患者との接し方を学ぶ機会が少なく、「悪い知らせ」を伝える方もストレスを抱えやすい。研修会は、好生館の医師たちが2月から取り組み、今回で2回目になる。

 受講したのは、がん診療歴5年以上の中堅医師8人。専門の模擬患者役を関東から招き、「患者と家族の考えが異なる」「患者が急に怒り出す」など実際に起こり得る場面を想定し、対応を学習した。

 受講者の一人は「患者に感情的に来られると、『この人、分かってないな』と思って理論で対応しがちだが、気持ちに寄り添うことの大切さにあらためて気付いた」と感想を述べた。

 研修会を企画した緩和ケア医師の鵜池直邦さんは「患者の心を傷つけることなく、前向きに治療に臨んでもらうことがいい治療につながる。今後も内容を充実させながら続けていきたい」と話している。

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