ベトナムではマングローブの植樹などにも取り組んだ佐賀農業高の生徒ら=ベトナム南部・カンザー地区(提供)

 白石町の佐賀農業高2年生の16人が10月末、ベトナムを訪れ、現地の農業事情を視察し、その成果を佐農祭で報告した。本年度から指定を受けた文科省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)の取り組みの一環で、大学生や生産者との交流を通じて、佐賀平野と同じ低平地で異なる農業のあり方に触れた。

 10月24~31日の日程で、メコン川下流のハウザン省を中心に、大学や果物生産現場を訪れた。カントー大では、現地の農業生産について講義を受け、「農家は資金や販売スキルが不足し、所得が低いことが分かった。一方、人々が洪水を『害ではなく、肥沃(ひよく)な土壌など利益をもたらすもの』と捉えているのは印象的だった」と報告した。

 またパイナップルの生産組合や加工会社の視察では、「(現地は)酸性土壌でパイナップル以外の作物は栽培できないが、地域の特性を生かしブランド化に取り組んでいた」と適地適作の工夫を紹介。「今後も佐賀の低平地とメコンデルタの農業を比較する研究を進めたい」とまとめた。

 農業科学科2年の田中光さんは「ベトナムでは収穫した分全てが利益にはつながらないなど、生産効率の低さがもったいないと感じた。でも日本にはない物もたくさん見られて、楽しい経験ができた」と話した。

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