今年で40回目を迎えた小城高美術部OBによるグループ展。日展特選者を輩出するなどレベルの高い作品が並ぶ=小城市の「ゆめぷらっと小城」

 小城高校美術部OBでつくる「黄美会」(古川昇平会長)によるグループ展「黄美展」が、小城市の交流施設ゆめぷらっと小城で始まった。今年で40回の節目を迎え、油彩やCGデザイン、染織などの作品展示に加え、「つくるとつなぐ」をテーマに皮ひも工芸など体験型イベントや、アートの視点からまちづくりの在り方を探るシンポジウムも開く。27日まで。

 黄美会は、緑光会顧問・金子剛氏の指導を受けた美術部員が卒業後も発表の場を設けようと1976年に立ち上げた。古川会長は「存続が危ない時期もあったが、日展特選者を2人も輩出するなど、切磋琢磨してこれまで続けられた。今度は美術の楽しさを外へ発信したい」と話す。

 作品展では45点を紹介。昨年、日展特選を受賞した田代利夫さんの作品は唐津市呼子の港の風景を、黒と白を基調に描いた油彩画。係留した漁船の柱など、縦の線を強く出すことで、水光の街の静謐(せいひつ)さを引き出している。平江潔さんの「春の夢」は、作家・宮本輝の小説をモチーフにした心象画。シダなどの野草に白色のアクリルを塗り、寒色系の背景にローラーで色を押しつけることで、質感のある幻想世界を表現した。

 期間中は、三角形の色画用紙にメッセージや絵をかき込む「希望のフラッグ」作りなどのアート体験ができるほか、26日午前10時から、同施設で「地方創生 小城・多久の明日」のテーマで講演会やパネルディスカッションがある。問い合わせは岸川さん、電話090(2715)5357。

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