定例会見で、九州新幹線長崎ルートなどの見解を述べる山口祥義知事=佐賀県庁

 佐賀県の山口祥義知事は12日の定例記者会見で、九州新幹線長崎ルートに関し、2022年度の暫定開業後の整備の在り方を巡る議論について「一朝一夕に短時間でこうなるというような事柄ではない」と述べ、全線フル規格などを求める動きをけん制した。

 長崎ルートに関してはフリーゲージトレイン(軌間可変車、FGT)の開発遅れに伴い、暫定開業後の新鳥栖-武雄温泉間の整備の在り方について、与党検討委員会が7月中に結論を出す考えを示している。山口知事は整備新幹線について「地元がやりたいと手を挙げたものに対して、どうするのかというスキーム」と説明し「今回(の議論)は全て佐賀県のエリア。一番大事な合意は簡単にできたものではなく、基本線を大事にすべき」と述べた。

 嬉野市や武雄市など沿線5市の首長らが11日に国土交通省や自民党本部に全線フルを要望したことには「それぞれの思いの中で行動されたこと」と受け止めた。一方で、これまでの経緯に触れ「常に苦渋の決断や、さまざまなものを犠牲にしてできた合意でもある。(特急が減便となる)鹿島市の厳しい状況で成り立っていることにも思いをはせなければならない」との見解を示した。

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