ブルーシートで覆われた被害箇所の状況を確認する九州農政局の担当者ら=三養基郡基山町の亀の甲ため池

 西日本豪雨で被災した農地や農業用施設の状況を把握するため、国の緊急派遣隊が12日、佐賀、福岡の両県で緊急の現地調査をした。のり面崩落の原因などを調べるとともに、二次災害防止対策を検討した。

 県内では九州農政局の職員5人が、県や市町の担当者の説明を受けながら、ため池や広域農道の崩落現場3カ所を回った。

 貯水量4万5千トンで、30戸、46ヘクタールの農地に農業用水を供給する三養基郡基山町の亀の甲ため池は、大正期に造られ、昭和に入って補修された。豪雨によって6日午後5時ごろ、池を囲む堤体の外側が長さ約40メートル、高さ約7メートルにわたって崩落し、土砂が排水路や近くの農地に流れ込んだ。

 一行はブルーシートで応急措置をした現場を調べ、小型無人機ドローンを飛ばして周辺の状況も広範囲に確認した。近くには家屋や大型商業施設もあり、当面の二次被害対策として可能な限り低く水位を保ち、こまめな水管理を指導した。

 九州農政局設計課の井雄一郎さんは「ため池は長年使われ、今回のような雨が降れば崩落は他でも起こり得る。県などと点検、調査をして、安全対策をした上で水を使ってもらえたら」と話した。

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