西日本豪雨に関して佐賀県は12日、県内の被害状況をまとめた。2人が死亡し、住宅被害は270件に上った。山崩れなどは44カ所で確認され、学校施設の被害も7件あった。国土交通省武雄河川事務所によると、記録的な大雨により嘉瀬川、六角川、厳木川、徳須恵川、牛津川の5河川の5観測所で避難勧告の目安となる氾濫危険水位を超えた。

 県などによると、佐賀市大和町の女性(81)と伊万里市の男性(20)がそれぞれ大雨が降った6日に行方不明になり、後日、遺体で発見された。けが人は、唐津市厳木町で起きたのり面崩壊で2人、同市七山のがけ崩れで1人の計3人。

 住宅被害は、佐賀市富士町の山間部で空き家2件が全壊した。半壊は佐賀市と基山町で4件、一部損壊が佐賀、唐津、嬉野の3市で4件となり、床上浸水33件(7市町)、床下浸水227件(11市町)も確認した。

 農地や農道、農業用水路は113カ所が被災した。山間部の林道は127カ所で土砂の流入や倒木があった。県管理河川の45カ所で護岸の崩壊などが発生し、県が管理する道路62カ所、急傾斜地5カ所でも崩落などが確認された。学校施設の被害は高校4件、中学校1件、小学校2件だった。

 武雄河川事務所によると、唐津市の徳須恵川で護岸が長さ約110メートルにわたり崩落した。武雄市と杵島郡白石町で六角川水系の支流の内水氾濫による住宅の浸水被害がそれぞれ89件、16件確認され、他の市町でも調査している。六角川は6日に武雄市で堤防からの越水が発生した。

 このほか、JR筑肥線では唐津市浜玉町の浜崎-鹿家(福岡県糸島市)間で線路へ土砂流入、また伊万里市大川町の大川野-肥前長野間で倒木や線路への土砂流入があり、それぞれ唐津-筑前前原(糸島市)間、山本(唐津市)-伊万里間が不通となり、12日までに復旧した。

このエントリーをはてなブックマークに追加