潜水士の網にはタイラギが入っておらず、関係者からため息が漏れる=大牟田沖の有明海

 佐賀県内のタイラギ漁業者でつくる「県潜水器業者会」(竹島好道会長)は25日、県の委託を受け、有明海でタイラギの生息調査を実施した。漁獲対象となる成貝は見つからず、5季連続の休漁がほぼ確実となった。かつてない休漁の長期化に、漁業者の窮状も深刻さを増している。

 調査は福岡県大牟田沖の計15地点で行い、潜水士が1地点ごとに5分間潜って貝を探した。殻長15センチ以上の成貝はおらず、稚貝は2地点の計2個にとどまった。成貝50個とされている漁の目安には程遠い。佐賀県有明水産振興センターが10月に行った定点の生息調査でも、成貝は1個だけだった。

 同センターによると、今年1月以降、大牟田沖の一部で一定密度のタイラギを確認していたが、ナルトビエイによる食害で10月末までにほぼ全滅したという。

 今回の調査を受け、竹島会長は「漁の再開を期待していたが、はがゆい思い。5季連続休漁は濃厚。食害の対策もやっていかないといけない」と落胆した様子で語った。

 福岡県のタイラギ漁業者でつくる「福岡県有明海潜水器協議会」も同日、大牟田沖を中心に11地点を調査したが、成貝は見つからなかった。佐賀、福岡の漁業者で12月2日に協議し、休漁するかどうかを正式に決める。

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