「トーレス鳥栖入団」の佐賀新聞号外を持つフェルナンド・トーレス選手=9日(現地時間)、スペイン

トーレス移籍の号外を読む佐賀北サッカー部の選手たち=佐賀北高校

 「こんなすごい選手が鳥栖に」「“トーレス効果”でJ1残留を」-。2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会初優勝に貢献した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス選手のサガン鳥栖への電撃入団。10日夕、世界的スーパースター加入の吉報に、サポーターや関係者からは驚嘆と歓喜の声が上がった。

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 トーレス選手の加入を巡っては、5月以降、サガンの他、中国や米国などのチームも獲得に乗り出していると国内外で報道合戦が過熱。Jリーグのサガン加入の誤送信や、6月末にはスポーツ紙が加入合意と破談を連日報じ、サポーターらはやきもきしながら交渉を見守ってきた。

 ネット速報で知った会社員堤麻尋さん(27)=小城市=は「絶対に来てくれると信じていた。めっちゃうれしい」と笑顔。華麗なプレーだけではなくルックスも魅力といい、「とにかくかっこいい。サッカーに興味がなかった女子のサポーターが増えてくれたら」。1995年から試合に足を運ぶ会社員の松尾巧さん(33)=久留米市=は「破談報道でもう来ないと思っていた。“トーレス効果”でチームにいい影響が出て順位も上がるはず」と降格圏からの巻き返しに期待する。

 人口約7万人の鳥栖市を拠点とするクラブへのビッグネーム加入に、県サッカー協会専務理事の福岡淳二郎さん(62)=佐賀市=は「こんなに小さな田舎のクラブに来てくれるなんて」と目を細めた。サポーターも胸を躍らせる。主婦の村山智子さん(37)=同=は「手の届かない別世界の選手。ベアスタで見られるのを想像するとぞくぞくする」。末吉真澄さん(29)=鳥栖市=は「普段見に行かない人からも『チケット取って』と言われた。世界の技を見せてほしい」と声を弾ませた。

 「まじで来るの」「待っトーレス」。練習をしていた佐賀北高サッカー部も歓喜の輪を作ってスーパースターを歓迎した。J2の厳しい時代から応援している秋丸愛翔さん(17)=小城市=は「正直、夢みたいな気持ち。ベアスタでゴールを見たい」と心待ちにしている。

佐賀新聞号外配布 鳥栖駅など

 元スペイン代表のFWフェルナンド・トーレス選手のサガン鳥栖入団発表を受け、佐賀新聞社は10日、号外を発行し、JR鳥栖駅や佐賀駅、県庁などで2200部を配布した。

 鳥栖駅では同日夕から約1千部を配った。刷りたての紙面を手にした高田金成さん(62)=鳥栖市=は「(一部スポーツ紙で)破談のニュースもあったので、まさか、まさか」と驚いた様子。吉報を知り、号外をもらおうと鳥栖駅を訪れた下田千寿子さん(54)=同=は「会見のインターネット中継で『トス』と聞こえた時は本当に驚いた。チーム浮上の起爆剤になってほしい」と話し、うれしそうに記事に目を通していた。

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