復旧に向けて作業が進む筑肥線の脱線現場。写真はまだ被害が少ない場所で、線路の基礎となる路盤から築いている場所もある。奥が脱線した車両=9日午前11時、唐津市浜玉町

 記録的な大雨で土砂災害などの被害が広がった佐賀県内では9日、30度を超える梅雨明けの猛暑の中、列車が脱線したJR筑肥線やのり面が崩壊した厳木多久有料道路などで復旧作業が進められた。筑肥線は11日の一部運行再開を見込んでおり、厳木多久有料道路も9日に一部が復旧した。行方不明者の捜索も続けられ、伊万里市の男性(20)は8日に遺体で発見されたが、佐賀市大和町の女性(81)は見つかっていない。

 唐津市浜玉町のJR筑肥線の脱線現場では、24時間体制で作業が続けられ、最大時200人が対応にあたった。流出した土砂は10トンダンプトラック300台分にもなるという。7日に始まった土砂の搬出は9日までに終わり、軌道を元通りに敷く作業が続いている。

 筑肥線の唐津-筑前前原(福岡県糸島市)間は11日から運行再開する予定だが、同様に土砂流入で不通となっている山本(唐津市)-伊万里間は復旧の見通しがたっていない。

 唐津市厳木町の厳木多久有料道路では、崩落したのり面の応急対策工事を実施。9日午後6時に本線と牧瀬インターチェンジ(IC)出口が利用可能となった。10日中に牧瀬IC入り口の復旧も目指している。

 のり面崩壊の影響で営業を停止している唐津市厳木町の「道の駅厳木」では、朝から崩れたのり面を覆っていたブルーシートを取り、土砂やがれきの撤去を行った。10日午前9時より営業再開となる見通し。

 6日午後以降、行方不明となって警察や消防などが捜索していた伊万里市の男性(20)は8日、長崎県松浦市の海岸で遺体となって発見された。佐賀市大和町の女性(81)の捜索は9日、警察官が通常勤務を通じて女性の自宅付近から近くにある川の下流方向へ進みながら捜したが見つからなかった。10日以降も引き続き捜索をする。(取材班)

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