ネオ精進料理などについて語る飛鷹全法住職=有田町の焱の博記念堂

 高野山高祖院の飛鷹(ひだか)全法住職を迎えたトークショーが8日、有田町の焱(ほのお)の博記念堂であった。「高野山にマナブ“食”と“農”」をテーマに高野山の食の取り組みに触れ、有田版のネオ精進料理として「ありたぶたカツサンド」を紹介した。

 飛鷹さんは「伝統ある地域が抱える課題は、そのままだと関心をもってもらいにくい歴史や文化を、今の人と共有できるようにリデザインすること」とした。その事例として、高野山開創1200年時、奉納する酒を縁ある酒造会社で造ったことを挙げ、酒への興味を通じて歴史を知ってもらう工夫を披露した。

 記念堂非常勤職員で和歌山県高野町元職員の田代美由紀さんとの対談では、ネオ精進料理を「仏教では山、川、草、木もすべて仏の命があるとしており、精進を、野菜は殺生ではなく動物は殺生という食材としてではなく、私たちの態度の問題としてとらえ直そうとした」と説明した。

 自然から頂いたものを感謝して頂く観点から、有田版のネオ精進料理として「ありたぶたカツサンド」を紹介。脂身が少なく比較的食べにくいとされる豚のウデを、ミルフィーユカツや、町内産タマネギ入りメンチカツにし、町内産小麦のパンではさんだオール有田の料理で、農から町をPRする方法を提案した。

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