武雄市山内町の当時23歳の女性看護師が1997年に殺害され、長野県の山中で遺体が見つかった事件で、福岡高裁で15年半にわたり公判停止になっていた控訴審が、男性被告が死亡したため手続きを打ち切る公訴棄却になっていたことが25日、分かった。殺人と死体遺棄の罪に問われ、一審の佐賀地裁での無期懲役の判決が確定しないまま裁判は終結した。

 関係者によると、被告は99年5月、福岡高裁へ控訴後に勾留されていた福岡拘置所で首つり自殺を図り、意識不明になった。高裁は2000年6月、被告が出頭できないと判断して公判停止になった。昨年12月、被告は病院で死亡し、今年1月15日付で高裁は公訴棄却を決定した。

 殺害されたのは、嬉野市の病院に勤務していた岩崎真知子さん。一審判決などによると、岩崎さんは1997年11月26日、知り合いだった当時21歳の被告に車内で首を絞められて殺され、長野県で遺棄された。被告は地裁の公判で起訴事実を認め、99年3月に「身勝手な犯行で冷酷、非情。長く罪を償う生活を送らせるほかない」などとして無期懲役の判決を言い渡された。被告は判決を不服として控訴した。

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