サッカーのロシアW杯が開催されています。今回の日本チームは、大会前からいろいろな話題を振りまいてくれましたが、本大会でのすばらしい活躍ぶりに日本中が盛り上がりました。試合は夜中に生中継されており、リアルタイムで見た方もたくさんおられたのではないかと思います。

 患者さんの中にも、テレビ観戦で寝不足という方もおられれば、起きていたら夜間のトイレの回数が増えていた、という方もおられました。さて、起きているとトイレの回数が増えるのはなぜでしょうか。

 一つは、飲水量の増加です。テレビ観戦中に飲まず食わずで応援する人は少ないでしょう。夜中ですから、お酒を飲んで楽しむ方も多いでしょうし、夜中ですから眠くならないようにコーヒーやお茶を飲んだりもするでしょう。アルコールにもカフェインにも軽い利尿作用があるほか、水分を取ることで尿量は増えますので、内容が何であれ口から何かを摂取すればそれなりに尿量が増えてトイレの回数も増えるのです。

 また、起きていることそのものが尿量を増やすというのも原因の一つと考えられます。私たちの体には、夜間就寝時には体内の電解質やホルモンバランス、血圧の変動などを調整することで、昼間に比べて相対的に尿を作る量を抑える機能が備わっています。ですから、起きているとそれらの機能が働かず、尿量が減らないのです。

 さて、4年後のW杯は11~12月のカタールで開催されます。時差はロシアとあまり変わらないようですが、冬場の開催ですから、寒冷による頻尿の対策も考えなければならないかもしれませんね!。(なかおたかこクリニック院長 中尾孝子)

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