佐賀県内の中学3年生を対象とした胃がんの主な原因とされるピロリ菌の感染検査について、2017年度は8519人中7230人が検査を受け、234人が陽性だったことが県のまとめで分かった。このうち今年3月末時点で64人が除菌の治療をしていない。県は中学卒業後も一定期間は自己負担なく治療を受けられることを周知し、早期治療につなげていく。

 2次検査が必要とされた356人のうち、290人が実際に検査を受けた。このうち、234人に感染が確認され、胃酸を抑える薬や抗生物質、整腸剤を組み合わせた飲み薬を服用し、170人が除菌治療した。

 2次検査で陽性となった生徒には、県が協力医療機関であれば無料で治療できるクーポン(15歳から1年間有効)を配っている。県がん撲滅特別対策室は「費用はかからないので、早めに除菌してもらえれば」と呼び掛けている。

 県の事業は16年度から始まり、検査費用と除菌治療の生徒の自己負担分はいずれも県が賄う。学校の健康診断で採取した尿の残りを使って1次検査をし、陽性の場合は2次検査(検便)で確認する。除菌治療すれば、胃がんの発症リスクを軽減できる。16年度は6953人が検査を受け、249人が陽性だった。

 県は本年度も8270人を対象に感染検査を実施する予定。

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