佐賀市久保泉町川久保の残土置き場で男女2人を生き埋めにして殺害したとして、殺人罪などに問われた被告(68)=神埼市神埼町=の裁判員裁判の第10回公判が29日、佐賀地裁(吉井広幸裁判長)であった。犯行に使われたとされる油圧ショベルに関してメーカーの男性社員が出廷し、同社が保存するショベルの位置や稼働状況の記録を証言した。

 稼働状況の記録によると、被告が男女を生き埋めにしたとされる2014年8月15日は、計3時間13分にわたるエンジン稼働中、走行時間は13分、無動作の時間は9分にとどまるとし、男性社員は「ある場所で動かずに作業していたと考えられる」と指摘した。

 ショベルの動作は旋回、走行、掘削の項目ごとに合計時間が割り出されているものの、詳細な動きについては「(データからは)そこまでは読み取れない」とした。衛星利用測位システム(GPS)を使った位置記録は一日1回で、誤差は半径10メートル以内と説明した。

このエントリーをはてなブックマークに追加