佐賀県民の交通マナー

 交通マナーが悪く、合図を出さない―。佐賀県内のドライバーのこうした実態が、県と県警が交通安全指導員や県外出身者を対象に実施した調査で浮き彫りになった。人口10万人当たりの人身事故件数が全国ワーストに近い水準で推移する中、県や県警は改めて運転マナーの向上に向けた啓発に力を入れる。

 交通安全指導員歴15年以上の118人を対象に、県内のドライバーの交通マナーについて県が実施したアンケート調査(回答率64%)では「悪い」が43%で最も多く、「普通」36%、「良い」10%だった。県警が県内でレンタカーを利用した県外者と県内在住の県外出身者499人に対して同様に尋ねたところ、「悪い」61・1%、「良い」37・1%。いずれの調査でも「悪い」が「良い」を上回る結果になった。

 具体的に悪い点を尋ねたところ、県の調査(複数回答)では「携帯電話を使用しながらの運転」が最多の39人で、「合図を出さない(遅い)」37人、「一時停止を守らない」32人などだった。13の選択肢から一つを選ぶ県警の調査では「合図を出さない(遅い)」が18%で最も多く、「車間距離が短い」が14・2%、「譲る気持ちがない」が12%で続いた。

 県内の人身交通事故は、過去5年間の平均で「追突」が約45%を占める。県内外の多くの人が感じている合図を出さなかったり車間距離が短かったりするマナーの悪さが、事故の一因になっている実態がある。

 県は本年度、交通事故防止特別対策室を新設し、関係機関との連携を強めてルールの順守やマナーの向上の手だてを講じている。マナーの改善に向けてはテレビやラジオなどメディアで呼び掛けるなどして重点的に取り組む。

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