ゲームを楽しむ児童らと、人形劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」の善岡修代表(左奥)=佐賀市の県立ろう学校

 ろう者と健聴者でつくる人形劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」(神奈川県)の団員2人が21日、佐賀市の県立ろう学校でワークショップを開いた。幼稚部の園児と小学部の児童が参加し、ゲームを通して手話を使わずにコミュニケーションをとる方法を学んだ。

 文化庁の芸術家派遣事業。同劇団の善岡修代表と鈴木香澄さんが、驚いたときに目を大きく開くことや、分からないときには眉を寄せて困った顔をすることなど、表情を意識するよう教えた。善岡さんが表情を意識した気持ちの伝達を考えたのは、人形劇中に両手がふさがり手話が使えない経験があったことがきっかけだったという。

 子どもたちは2人一組で新聞紙を持ち、床に散らばった複数のボールから拾ってほしい1個を伝えるゲームで、表情で伝えることを体験。両手で新聞を持った児童はうなずいたり、顔をしかめたりし、ボールを拾う相手に気持ちを伝えていた。

 児童たちは「相手の視線を見て、どれを取ってほしいのか分かった」「普段の生活では表情を意識していなかったので、勉強になった」と満足そうだった。

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