事故で亡くなった息子の写真を手に、命の大切さを訴える高濵伸一さん=佐賀市の佐賀大付属中

 事故被害者遺族の話を聞き、命の大切を学ぶ教室が21日、佐賀市の佐賀大附属中であった。交通事故で息子を亡くした熊本県菊池市の高濵伸一さん(62)が全校生徒約460人の前で講演し、「夢を持って生きてほしい」と訴えた。

 当時大学1年生だった高濵さんの長男、怜志さんは2004年12月、バイクで通学中に大型トラックにはねられて亡くなった。即死だったという。怜志さんは生前、「人ためになるようなことがしたい」という夢を高濵さんに語っていた。

 高濵さんは「白い布をかけられた息子を見たとき、何が起こったのか分からなかった。家族みんなで暮らせることはもうないんだと思った」と声を震わせながら話し、「ここにいる誰一人、亡くなっていい人なんかいない。いろんな人に会い、夢を持って楽しんで生きてほしい」と呼び掛けた。

 講演を聞いた3年生橋本壮生さん(14)は「家族や友達と一緒に生活できていることに感謝して生きていきたい」と話した。

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